企業側の面接日程調整メール — 候補日提示から不成立までの実務テンプレ
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企業側の面接日程調整メール — 候補日提示から不成立までの実務テンプレ

/ 約15分 / 執筆: 株式会社Beta(ツバメAI面接 運営)

面接の日程調整で企業側が送るメールを6種類、そのままコピーして使える文面でまとめます。候補日提示・確定通知・変更依頼・催促・再設定・不成立にチェックリストを添えます。往復の設計・期限は面接の日程調整を企業側から2往復で設計する記事を参照してください。

面接の日程調整メールを担当者がその都度その場で考えて書いていると、言葉づかいが担当者ごとにばらついたり、催促や不成立連絡を送るタイミングを逃したり、不成立連絡のような際どい場面で不用意な言い回しを使ってしまったりしがちです(論理です。効果を示す調査はありません)。文面を毎回一から考える分だけ工数もかかります。この記事では、面接の日程調整で企業側が送るメールを候補日提示・確定通知・変更依頼・催促・再設定・不成立の6つの場面に分け、そのままコピーして使える文面とチェックリストにまとめます。往復の全体設計・期限・担当の考え方は面接の日程調整を企業側から2往復で設計する — 候補日3つと確定通知5点(以下「往復設計の記事」)を参照してください。

1. この記事の使い方 — 6つのテンプレと往復の対応

面接の日程調整で企業側が送るメールは、この6つのテンプレでほぼ足ります。いずれも◯◯の部分を自社の値に置き換える前提で書いています。往復の全体設計・期限・担当・分岐の条件(いつ催促するか、再提示は何回までかなど)は往復設計の記事で決めており、本記事ではその条件を繰り返さず、対応するテンプレだけを示します。往復の設計そのものを見直したいときは、テンプレではなく往復設計の記事に戻ってください。

テンプレを使うときのポイントは次の4つです。

  1. ◯◯の部分だけ自社の値に差し替える。文面全体を書き直す必要はない
  2. 返信は口頭や電話ではなく、メールやチャットなど文字で残る手段に一本化する(後から「言った・言わない」になるのを防ぐ)
  3. 送るタイミング・催促の可否・再提示の回数は往復設計の記事の期限に従う。本記事では文面だけを扱う
  4. テンプレ6(不成立)は選考結果の通知ではない。「不採用」「選考結果」「合否」の語は使わない

下の表の「往復設計の記事の対応箇所」を見れば、往復のどの地点で使う文面かがすぐ分かります。テンプレ3だけは、往復設計の記事の例外表に無い企業発の変更依頼を新たに扱っています(往復設計の記事の例外表は応募者発の変更依頼のみを扱っているため)。文面をあらかじめ決めておくと、担当者が変わっても同じ言葉づかいで応募者に届き、送り忘れやトーンのばらつきを防げます(論理です。効果を示す調査はありません)。

テンプレ 場面 往復設計の記事の対応箇所
テンプレ1 候補日提示 最初に候補日を送る 往復1 R1 候補日提示
テンプレ2 確定通知 日程が決まったことを伝える 往復2 R2 確定通知
テンプレ3 変更依頼(企業都合) こちらの都合で日程を変えてもらう 例外 確定後の変更依頼(企業発)
テンプレ4 催促 選択の返信がない 例外(a) 選択の返信がない
テンプレ5 再設定 希望が合わない 例外(b) 希望が合わない
テンプレ6 不成立 日程が決まらなかった 例外(a)(b) 上限を超えたときの不成立記録

自社の往復数を数える際は、この対応表を使って「どの場面のメールで止まっているか」をテンプレ単位で確認すると、原因の切り分けがしやすくなります。以下、テンプレ1から順に見本文面とチェックリストを置きます。

6つの日程調整メールテンプレが、往復1(候補日提示→確定通知)と4つの例外(変更依頼・催促・再設定・不成立)のどこに対応するかを示すフロー図
6つの日程調整メールテンプレが、往復1(候補日提示→確定通知)と4つの例外(変更依頼・催促・再設定・不成立)のどこに対応するかを示すフロー図

2. テンプレ1 候補日提示メール — 候補日3つとチェックリスト

テンプレ1は、往復1のR1(候補日提示)に対応します。応募者へ最初に送る文面です。件名は「面接日程のご相談」のように、用件が一目で分かる言葉にします。

◯◯様 株式会社◯◯ 採用担当の◯◯です。書類選考の結果、面接にお進みいただきたくご連絡しました。 つきましては、下記の候補日からご都合のよい日を1つお選びください(所要時間は約◯分です)。 ①◯月◯日(◯)◯時〜 ②◯月◯日(◯)◯時〜 ③◯月◯日(◯)◯時〜 ◯月◯日(◯)までに、このメールへの返信で番号(例:「①でお願いします」)をお知らせください。 候補日のご都合が合わない場合やご質問がある場合も、このメールへご返信ください。

番号を振るのは、メールを見落とされても短い返信で済むようにするためです。18〜28歳への調査では「メールに届いた大事な連絡を見落とした経験がある」が60.5%でした(ソーシャルデータバンク『企業が採用にLINEを活用することに対する若者の意識調査2025』n=1,000名。応募者側の受信実態調査です。詳しくは往復設計の記事を参照)。候補日の数・幅・時間帯の型の理由づけは、次の記事に譲ります。

# 確認項目 入っているか
1 候補日3つ(番号つき) ○/×
2 所要時間 ○/×
3 返信の方法と期限 ○/×
4 変更・質問の窓口 ○/×

返信は口頭や電話ではなく、メールやチャットなど文字で残る手段に一本化してください。後から「言った・言わない」になるのを防げます(論理です。効果を示す調査はありません)。

3. テンプレ2 確定通知メール — 企業側から面接の日程確定を伝える文面

テンプレ2は、往復2のR2(確定通知)に対応します。詳しくは面接の日程調整を企業側から2往復で設計する — 候補日3つと確定通知5点を参照してください。基本の文面は往復設計の記事と同じです。件名は「面接日程確定のご連絡」のように確定した事実が伝わる言葉にします。

◯◯様 株式会社◯◯ 採用担当の◯◯です。面接の日時が確定しましたのでご連絡します。 日時: ◯月◯日(◯)◯時〜(所要時間は約◯分。筆記試験はなく、面接は1回です) 面接官: ◯◯(◯◯部 ◯◯)と採用担当◯◯の2名 場所: ◯◯(◯◯駅◯口から徒歩◯分。1階受付で「面接」とお伝えください)/オンラインの場合は開始◯分前に次のURLへ: ◯◯ 持ち物: 不要です(履歴書も不要です) ご都合が変わった場合は、前日◯時までにこのメールへの返信、または◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯(採用担当直通)へご連絡ください。日程の変更もできます。 このメールが届きましたら、返信で「承知しました」とだけお知らせください。

# 項目 なぜ要るか 入っているか
1 所要時間 休みや移動の調整に要る。分からなければ前後の予定が組めない ○/×
2 面接官名 誰と会うか分かると当日の心理的負担が減る。人数も添える ○/×
3 場所 アクセスと目印。オンラインならURLと接続方法、入れないときの連絡先 ○/×
4 持ち物 無いなら「不要」と書く。書かないと応募者は履歴書の要否を迷う ○/×
5 変更方法 連絡先・期限・「日程の変更もできます」の一言。無断を連絡ありに変える余地を作る ○/×

確定通知はメールで送り、内容が届いたことをSMSや電話など別の手段で一度確かめる形が基本です。詳しくは往復設計の記事「4.」を参照してください。

4. テンプレ3 変更依頼メール — 企業側の都合で日程を変えてもらうとき

テンプレ3は、企業側の都合(面接官の予定変更など)で、確定済みの日程を変更してもらうときの文面です。往復設計の記事の例外表「確定後の変更依頼」に対応しますが、往復設計の記事が扱うのは応募者発の変更依頼で、こちらは企業発の変更依頼として新たに用意しました。件名は「面接日程変更のお願い」とします。

◯◯様 株式会社◯◯ 採用担当の◯◯です。大変恐れ入りますが、社内の都合により、◯月◯日にご案内した面接日程を変更させていただきたくご連絡しました。 新しい候補日は下記のとおりです。 ①◯月◯日(◯)◯時〜 ②◯月◯日(◯)◯時〜 お手数をおかけしますが、◯月◯日(◯)までにご都合のよい番号をお知らせください。ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

変更を依頼する前に、新しい候補日を面接官と調整しておくと二度手間になりません。早めに連絡するほど、応募者の予定変更の負担も小さくなります(いずれも論理です。効果を示す調査はありません)。詫びの一言と変更の理由は簡潔にとどめ、角が立たない言い回しにします。変更の理由は「社内都合により」程度にとどめ、詳しい説明は不要です。詳しく書くほど、かえって不信感につながることがあります(論理です。効果を示す調査はありません)。

# 確認項目 入っているか
1 詫びの一言 ○/×
2 変更の理由(簡潔に) ○/×
3 新しい候補日 ○/×
4 返信期限 ○/×

5. テンプレ4 催促メール — 選択の返信がないとき

テンプレ4・5・6は、いずれも往復設計の記事の例外表に対応します。詳しくは面接の日程調整を企業側から2往復で設計する — 候補日3つと確定通知5点を参照してください。テンプレ4は、例外(a)「選択の返信がない」に対応し、候補日提示から2営業日たっても返信がないときに送ります。件名は「面接日程のご確認(◯月◯日ご案内分)」のように、何の件かが分かる言葉にします。

◯◯様 株式会社◯◯ 採用担当の◯◯です。◯月◯日にご案内した面接の候補日について、まだご返信をいただいていないようでしたのでご連絡しました。 候補日は次のとおりです。①◯月◯日(◯)◯時〜 ②◯月◯日(◯)◯時〜 ③◯月◯日(◯)◯時〜 ◯月◯日(◯)までに、このメールへの返信、またはお電話(◯◯-◯◯◯◯-◯◯◯◯)でご都合をお知らせください。行き違いでしたら恐れ入ります。

1手段目と別の手段で送るのは、届いていない可能性を消すためです。就職活動中の学生では「電話に出られない時がある」53.2%、「企業からのメールを見落としやすい」26.5%でした(アイシス『就職活動におけるSNS活用に関する比較調査』2025年、n=404名。就活生対象の自社調査です。詳しくは往復設計の記事を参照)。担当者が不在の場合は、代行者が同じ文面で送ります(往復設計の記事「2.」の代行者運用と同じ考え方です)。

# 確認項目 入っているか
1 候補日の再掲 ○/×
2 返信期限の再提示 ○/×
3 1手段目と別の手段である旨 ○/×
4 返信のハードルを下げる一言 ○/×

6. テンプレ5 再設定メール — 希望が合わないとき

テンプレ5は、例外(b)「希望が合わない」に対応します。候補日がいずれも合わないと返信があったときに送ります。

◯◯様 株式会社◯◯ 採用担当の◯◯です。ご返信ありがとうございます。候補日のご都合が合わず、恐れ入ります。 ご都合のよい曜日・時間帯がありましたら教えてください。合わせて、下記の日程もご検討いただけますと幸いです。 ①◯月◯日(◯)◯時〜 ②◯月◯日(◯)◯時〜 ◯月◯日(◯)までにご返信いただけますと助かります。

件名は「面接日程の再調整について」とします。新しい候補日は、応募者の希望時間帯に寄せて1回だけ出します。往復を増やさないため、再設定は1回にとどめます。圧を持つ表現(「至急」「本日中に」など)は入れません。

# 確認項目 入っているか
1 希望日時を尋ねる一言 ○/×
2 希望時間帯に寄せた新しい候補日 ○/×
3 返信期限 ○/×
4 圧を持つ表現がないこと ○/×

7. テンプレ6 不成立メール — 日程が合わなかったときの締め方

テンプレ6は、催促・再提示を経ても日程が決まらなかったときに、日程調整をいったん終了する連絡です。選考結果(合否)を伝えるものではありません。「不採用」「選考結果」「合否」の語は使わず、日程が合わなかった事実だけを書き、評価や能力に関する表現は入れません。法的根拠があるかのような書き方(「法律で定められている」等)もしません。件名も本文と同じ発想で、「面接日程調整の件」のように日程の話であることだけが伝わる言葉にします。

この書き分けを名指しで扱った一次の法令・指針は見つかっていません。近い考え方として、弁護士法人四谷麹町法律事務所は、不採用理由を具体的に伝えると新たな紛争の火種になりうると解説しています。推測ですが、具体的な理由を書かない方がよいという考え方は、日程が合わなかった連絡にも当てはまります(不採用理由の非開示に関する解説からの類推であり、日程調整の不成立連絡そのものを扱ったものではありません)。厚生労働省の公正採用選考特設サイト「公正な採用選考の基本」は、適性・能力に関係のない事項を採用基準にしないという考え方を示しています。評価や能力に触れないというテンプレ6の設計は、この考え方を準用したものです(本来は別の場面を想定した考え方の準用です)。

面接の日程調整が不成立になったときのメールで、使ってよい語(日程が合わなかった・一旦終了など)と使ってはいけない語(不採用・選考結果・合否・能力・評価など)を対比させた図
面接の日程調整が不成立になったときのメールで、使ってよい語(日程が合わなかった・一旦終了など)と使ってはいけない語(不採用・選考結果・合否・能力・評価など)を対比させた図

◯◯様 株式会社◯◯ 採用担当の◯◯です。この度は面接の日程調整にご対応いただき、ありがとうございました。 何度か候補日をご案内しましたが、今回はご都合の合う日程をご案内できませんでした。誠に恐れ入りますが、今回の面接日程の調整については、ここで一旦終了とさせていただきます。 ご対応いただき、誠にありがとうございました。

今後の募集で改めて連絡する可能性がある場合だけ、末尾に次の一文を足します(無い場合は上記の結びの言葉のみにします)。

なお、状況によっては、改めて日程のご相談をさせていただく場合がございます。

# 確認項目 できているか
1 「不採用」「選考結果」「合否」の語を使っていないか ○/×
2 評価・能力に関する表現がないか ○/×
3 日程が合わなかった事実だけを書いているか ○/×
4 法的根拠があるような書き方をしていないか ○/×
5 今後の連絡可能性の一文は、ある場合のみ入れているか ○/×

不成立になった応募者は削除せず、次の募集で再連絡する対象として残します。人数の数え方は往復設計の記事の「7.」を参照してください。データをどのくらいの期間残すかは、自社の個人情報の取扱いルールに従ってください(本記事の範囲外です)。

よくある質問

面接の日程調整メールは何種類用意しておけばよいですか?

6種類です。候補日提示・確定通知・変更依頼・催促・再設定・不成立の場面ごとに文面を用意しておくと、担当者が変わっても往復のどの段階でも迷わず送れます。往復の全体設計・期限・担当は面接の日程調整を企業側から2往復で設計する記事を、文面はこの記事のテンプレを使ってください。

面接の日程が合わなかった応募者にはどう連絡すればよいですか?

不成立の連絡は、選考結果の通知ではありません。「不採用」「選考結果」「合否」の語を使わず、日程が合わなかった事実だけを伝え、評価や能力に関する表現も入れません(テンプレ6)。件名にもこれらの語は使わず、日程調整の件だと分かる言葉にします。

面接の候補日に返信がないときはいつ催促すればよいですか?

編集部の目安は、返信期限の翌日に、最初と別の手段(メール→電話など)で1回までです。候補日と返信期限を再掲し、それでも返信がなければ、不成立として記録します。詳しくは面接の日程調整を企業側から2往復で設計する記事の例外表を参照してください。

出典

  1. ソーシャルデータバンク株式会社(Lステップ)「企業が採用にLINEを活用することに対する若者の意識調査2025」。全国18〜28歳男女1,000名、2025年8月25日〜9月1日。LINE配信ツールベンダーの自社調査。学生・応募者側の受信実態の調査で、企業の送信効果を示す一次ではない。 https://linestep.jp/2025/09/22/survey-recruit/
  2. 株式会社アイシス(らくるーと)「就職活動におけるSNS活用に関する比較調査」2025年(自社コラム掲載)。就職活動中・予定の大学3・4年生404名、2025年2月13日〜3月3日。採用管理ツールベンダーの自社調査。学生側の受信実態の調査で、催促の効果を示す一次ではない。 https://rakuruit.jp/blog/still-using-phone-and-email-for-applicants/
  3. 厚生労働省 公正採用選考特設サイト「公正な採用選考の基本」「採用選考時に配慮すべき事項」。編集部が2026年9月25日に確認。日程調整メールと選考結果通知の書き分けへの直接の言及はなく、「評価・能力に関係のない事項を基準にしない」という考え方を準用した。 https://kouseisaiyou.mhlw.go.jp/basic.html / https://kouseisaiyou.mhlw.go.jp/consider.html
  4. 弁護士法人四谷麹町法律事務所「不採用通知への抗議・理由開示請求への会社側対応」(最終更新2026年2月27日)。日程調整の不成立連絡そのものを扱ったものではなく、不採用理由の非開示に関する解説からの類推。 https://www.y-klaw.com/faq2/m44.html